第1章 1
そんな顔しないでしよ……断れないじゃない……
「ね?如月さん」
目がキラキラしてる……
「はぁ…みんながいいならいいよ」
「やった!!」
私の言葉に中森さんは飛び上がる。探は「ゆいがいいなら付き合うよ」といい、快斗も渋々行くことになった。
「行くのはいいけど、青子水着持ってんのかよ」
快斗が思いついたように言うと中森さんは少し自慢げに笑った。
「昨日可愛い水着買ったから大丈夫だもーん」
中森さんは満足したのか、自分の席に戻っていった。すると、探が私の顔を見る。
「ゆいは?水着あるの?」
「私は今日買いに行くよ、放課後にでも」
「なら一緒に……」
探が何かを言い切る前に、快斗が私の腕を引っ張って教室の外に連れ出した。
「快斗?どうしたの?」
「放課後、教室で待ってろよ」
「なんで?」
「俺も一緒に行く」
「…………わかった」
「なんだよその顔、まさか白馬と行きたいわけじゃないだろ?」
「そんなこと思ってないけど、水着くらい一人で買えるよ?」
私の言葉に快斗は呆れたようにため息をつく。
「はぁ、ちげーよ」
「???」
「とにかく一緒に行くからな」
「わかった」
なんでそんなこと言うかは分からないけど…
放課後、私は言われた通り、快斗を教室で待った。そして一緒にショップへ向かう。
…なんか、これってデートみたいじゃない…?
そんなことを意識して、顔を赤くしながらもショップに着くと、快斗は嬉しそうに水着を選び出した。
私の水着なのに、なんで快斗が嬉しそうなのよ……
そんなことを思いながら、私も自分で選んでみるが、なかなか決まらず迷っていると快斗が何着か水着を持ってきた。
「着てみろよ」
私は言われた通り試着室にはいり、水着を着る。だが3着着ても快斗は納得せず、最後の1着になった。
黒のシンプルだけどセクシーな水着。私好みだな…
その水着を着て出ると快斗が固まっている。
これもダメか…
快斗の反応で判断し、更衣室のカーテンを閉めると、そのカーテンがすぐに開き、もう一度しまった。