第1章 1
え………今……イっ……?
「ほらね?君みたいな元が敏感な子は強い刺激を与えただけでイっちゃう。気持ちよかったでしょ?」
そう言いながら男は首を舐めた。いやらしく、卑猥に。ねっとりと味わうように。その感覚に私の体はまた跳ね上がる。
「んぁ…っ!!!」
やだ…………また………
「気持ちいい?もっとよくしてあげるよ、俺なしでは生きられないくらいイかせてあげる。ほら、こっち向いて?」
もう力が少しも入らない。手を添えられ顔を向かされ、男の顔がちかづいてくる。私はぎゅっと目を瞑った。
やだ……快斗以外の人とキスなんてやだ………快斗……
「させるかよ」
幻聴だろうか、この世で1番愛しい人の声が聞こえた気がした。
ドン!
その音と、私の上から無くなった重みに私は顔を上げた。するとそこには快斗の蹴りを受けているノアールの姿があった。
「か……ぃ……」
快斗を見ただけで涙が出る。
来てくれた……快斗が……助けに来てくれた……
「君寝てなかったっけ?」
「あいにく、早起きな方なんで!」
蹴りを受けながら言うノアールに快斗はトランプ銃を放つ。そしてノアールがそれをかわしている間に、私を抱き上げると、そのまま窓を突破って飛び降りた。
瞬間ハンググライダーが開き私たちは暗い空へと消えた。振り向くと、ノアールは笑っていた。私を見て、そして私が置いていった宝石を見て。ただただ笑っていた。
快斗の家に戻ってくると快斗は私をベッドに下ろした。
「んっ」
ベッドに下ろされただけで、体に快感が走る。
「快斗…かいと………」
「お前は…っ…」
快斗は私の体を強く抱き締めた。すると
「んんっ…!!!」
やだ………私、また………
「なに、お前今イった?」
私は恥恥ずかしくて顔を背ける。
「ノアールの媚薬のせいで少しの刺激でもダメなの……お説教は明日受けるから……だから今日は触っちゃダメ……」
「へぇ?」
快斗の声に顔を上げると、ニヤッと笑う快斗と目が合った。そして快斗はそっと顔を近づけ、キスをする。
「んっ…………ふっ………んっ!!!!」
「エロ……キスだけでもイクんだ」
「ダメってば…………体、変……」
私がそう言うと快斗は嬉しそうにチュッとほっぺにキスをした。