第1章 1
「メールが来たのは?」
「初めては学校で受け取った手紙。」
私は油断して2人組のおとこに撃たれた夜を思い出した。
「あの時の……なるほど、違う盗賊がいるのを分かっててしむけたわけか」
「いや、あの2人組はNoirが雇ったの。でもあんなことするなんて思ってなかった…………みたい」
あれ……どうして私こんなこと知ってるの……
「んで、お前明日どうするんだよ」
「行くに決まってるでしょ」
「なんでだよ!」
「明日お目にかかる約束を取り付けたからよ」
私は自分の持っていたケータイを快斗になげた。快斗と話しているあいだメールのやり取りをしていたのだ。
『ひとつ提案があるんだけど』
『なんでしょう』
『あなたに会いたいわ、明日私が盗み出せたら私と会って』
『いいでしょう、でも盗み出せなければあなたは永遠に私のモノになってください』
『わかった』
メールの内容をみた快斗が私に掴みかかる。
「お前っ、なんて約束を!」
「私をはめた人間をただで済ますわけないでしょ」
「危険だ!」
「大丈夫よ」
「……っ…… 」
快斗の言葉に聞く耳を持たない私を快斗は思い切り抱きしめた。
「かい……」
「好きだ……」
「………………」
え、今……なんて……
「お前が好きだ……誰よりも……だから行くな……」
快斗の腕には思い切り力が込められ、その声は苦しげに聞こえる。けれど、この場にはそれよりも驚くべきことが起きている。
快斗が……私を、好き……?
顔が熱くなるのがわかる。胸の鼓動が早くなるのがわかる。喜んでいる自分の心がわかる。
快斗は私を離すと私の顔を見た。そして固まっている。
「おま、なんだよ……その顔……」
仕方がないじゃない、想い人に告白されたら、そりゃ誰だって……
私は慌てて顔を隠す、すると快斗が顔を隠している私の手を掴んだ。
「お前も……俺のこと好きなの?」
「ちが…っ、何自惚れてるのよ!馬鹿じゃないの!?誰があんたなんか……!」
逆ギレして叫ぶと快斗がニヤリと笑う。
「真っ赤になって叫ばれてもなぁ?」
「……っ……//////」
私はドアに向かおうと足を向ける。
「帰る……」
けれど簡単に快斗に止められてしまった。