第1章 1
『明日の夜レッドサファイアを盗め』
これって……っ!
私は学校で受け取った手紙を思い出す。
きっと同じやつだ、レッドサファイアって……キッドが予告状出してる……どうしていつもキッドの獲物なの……これ、返信したらどうなるんだろう……
こういう場合返信しても大抵返事は返ってこない。それでもやる価値があるだろう。
『あなたは何者なの。何が目的?』
まぁ、十中八九返信は来ないでしょうけど……
私はレッドサファイアを盗めと言われたメールの画面をじっと見た。
「何してんだ?」
すぐ後ろで声が聞こえとっさにケータイを閉じると私は振り返る。
「快斗……」
「今ケータイ隠したよな?」
「いや、なんでもない」
私の言葉に快斗の目が怖くなる。それに驚き一瞬気をそらすと、その一瞬で快斗にケータイを取られてしまった。
ケータイを開くと快斗はメールを確認する。
「なんだよこれ……」
メールを見た快斗の目がさらに怖くなる。そして最悪のタイミングでメールの返信が来た。
そのメールを確認した快斗はケータイをを閉じで私の手の届かない距離になげると私との距離を詰める。そして私の手を掴み乱暴にベッドに押し倒した。
「かいっ……んっ……ふ……」
強引なキスに力が抜けていく、すると快斗は私の服に手をかけた。
「んっ……やだっ!」
私は快斗の肩を手で押し返し、快斗を見る。
「お前……そのメールの相手に言われて今まで俺の獲物盗ってたわけ?」
「……」
「答えろよ」
快斗は耳元で低く囁き、耳を舐めた。
「ぁん」
「答えなきゃこのまま……」
再び快斗の手が私の服の中に入ろうとした時、メールの受信音がなった。その音に気を取られた快斗を押しのけて私はメールを確認した。
『あなたが誰のものであろうとね』
なにこれ……
意味がわからず私は一つ前の受信メールを確認する。
『私のことはNoirとお呼びください。目的はあなたを私のモノにすることです』
ノアール?確か黒って意味だったわよね、それにしてもこの目的ふざけてるわけじゃなさそうだけど……
「お前、いつからそいつと連絡とってんだよ」
ここまで見られたら素直に言うしかないか……
「メールが来たのは今日が初めて」