第1章 1
私は必死に否定しながら快斗の方を向くと一瞬動きを止めてしまった。快斗が見たことないくらい嬉しそうに笑っていたから。その笑顔は眩しくて、一瞬で自分の気持ちを気づかせる。
私は……快斗が…………
固まってる私を快斗はそっと抱きしめ顔を近づけると、優しくキスをした。
どうやったってかなわない……この人が……
好きなんだ……
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「はぁ……」
目が覚ますと私は大きなため息をはく。
「あぁ…………」
そして嘆きのこえを上げた。
私……快斗のことを……
生まれて初めての気持ちに私は戸惑いを隠せない。どうしていいかわからずとりあえず学校へ行く準備をした。学校へ着くと極力快斗を見ないように席に着く。
それでも快斗がどんな顔しているのか気になって、横を見るとニコッと笑った快斗が私を見ていた。
「っ」
「おはよ、ゆい」
「お、おはよ……」
な、なんでこんなに機嫌いいの……?
「ゆい」
「何……?」
「明日デートしよ♡」
「は?」
明日は土曜日……予定はないけどなんで急に…
「なんで……」
「会いたいから?」
きゅん
いや、きゅんじゃない!何ときめいてるのよ!
「気が向いたらね」
私は動揺を隠すように言う。すると快斗は私に近づいてきた。
「な、何」
「いや、まぁ気が向かないなら青子でも誘うかなって」
そう言った快斗は誰かを探すように周りを見る、そして中森さんを見つけると声をかけようとした。私はとっさに快斗の手をとる。すると快斗はニヤッと笑い私を見た。
「あっ……いや、これは……ちが……」
自分の行動が急に恥ずかしくなってしまって私は手を引っ込める。すると引っ込めた手を快斗はとった。
「何か言いたいことがあんの?」
「……あ、明日、付き合ってあげても……」
私の言葉にまたニヤッと笑うと快斗は私の耳元で囁いた。
「俺の家に昼の3時な」
「なっ……!」
快斗を見るとニシシと笑っている。私は顔が熱くなるのを感じながら快斗の手を振り払った。
なんでよりによって快斗の家なのよ!確か快斗はひとり暮らしよね……あ、でも中森さんにご飯作ってもらってるんだっけ……まるで夫婦よね……