第1章 1
その声に振り向くとそこにはキッドがいた。
「お探しものはこれですか?」
そう言った快斗の手には私が盗むはずだった宝石が握られている。
「なんのつもり?」
「最近冷たい気がしてしまって、構って欲しかったのですよ」
「迷惑ね、その獲物は私のよ、返して」
「嫌だと言ったら?」
「っ」
私は快斗に駆け寄り宝石に手を伸ばした。けれど快斗はそれを軽々避け、ぎゃくに私の手をとり私を壁に押し付ける。
「……今日は随分乱暴ね」
「少々気が立っていてね」
快斗はそう言いながら当たり前のように私の足をなでた。
「……っ……」
「1つお聞きしたいんですが」
「……なに……ん」
「本日白馬邸で何を?」
「?」
「白馬探となにをされていたんですか?」
「何言って」
わけがわからず、ただ快斗を見つめるとその目は確かに怒りを帯びている。そして快斗は私の耳元に顔を寄せた。
「もしかしてこういうことですか?」
快斗は話しながら私の耳を舐めた。
「ひゃっ……ぁ……やっ……」
「耳弱いんだ、知らなかった。」
快斗が話す度に吐息がかかり、体がはねる。快斗は耳を舐めながら足を撫でていた手を私の下着に持ってきた。
「あっ……ゃ……んっ」
くちゅ
下着越しでも聞こえる音に私は目を瞑る。
「白馬にも……こんな顔見せたわけ?こんな……」
「……ちが……ぁ……探…………とは……んっ……ご飯食べてた……だけ」
「は?」
私が必死に紡いだ言葉に快斗は手を止めた。
「飯……食ってただけ……?」
私は黙って何度も頷く。すると快斗はおおきなため息をつきながら床に座り込んだ。
「なんだそれ……」
さっきの余韻が残っているのか、力が抜けて私も座り込む。すると快斗が私に近づき、キスをした。
「んっ……」
「……悪い、妬いた」
……妬いた?でも、快斗には中森さんが
「……中森さんは?」
「え?青子?」
「中森さんと家で会う約束してたでしょ」
「あぁ、追い返したよ、俺行くきなかったからな」
「……そう」
私が顔を背けると快斗はニヤッと笑った。
「何?お前も妬いてたの?」
「なっ、誰が…………」
あ…………