第2章 砂漠の月71~150
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スキーだ、スノボだとスキー場にあるホテルへチェックイン。部屋の鍵を受け取るとそのまま元就に持って行かれてしまった。
何だなんだと着いてったら、いや、まさか。ねえ?
「市と毛利、尼子と月子だな」
「えええええ!?」
「何ぞ、不満がありようだな」
「ナンデモアリマセン」
ささっと荷物を開いて用意。スキージャンパーに着替えて、ボード持った。よしOK
女性陣に声を掛けて。いってきますと元就に手を振った。
「なあ、見たか?すげえ美人だったよな」
すれ違った男は仲間とこそこそと囁き合い
「ねえ!凄いイケメンの団体が居たんだけど!!」
若い女性客は黄色い声を上げてお近づきになれないかと話す
それを耳に入れた男性陣は顔を顰めて
「風魔、目を離すでない」
頷いた忍は市達の傍に歩んで、違和感なく着いていった。
「小太郎、スノボ初挑戦?」
「(今までスキーしか習ってないからな)」
「わあ、皆さん今年からチャレンジ?」
「市もスノボはやった事ない」
変な団体が現れた、男ばっかりの団体は今日がスノボ初挑戦さと聞いて
いくらなんでも早いだろうと声を掛けると鋭い目で見られた
丁寧に技の詳細を伝えるお人好しの言葉を聞き、滑り出して皆目を見開く。
初心者で、超難題、トリプルコーク1440を決めた男は上に居る仲間ににっと、人の良さそうな笑顔を向けた。
「ねえ、お姉さん達。一緒に滑らない?スノボ初心者?俺達が教えてあげるよ」
一通り滑って満足した4人は、小太郎が少し離れた時に声を掛けられて首を傾げる
何でこんな都合の良いタイミングで来るかなあ。
「結構だ、私達には連れが居る!」
肩に手を置かれて。「いいじゃん」と髪に触れられて、驚いて離れた。
髪に触れられたのが気持ち悪くて、庇う様に月子ちゃんを抱きしめて
「市先輩?!大丈夫ですか?」
市の様子がおかしい。兄さんに早く知らせなきゃ。
遠くから走って来る小太郎さんに、早く来て、と祈った瞬間、ナンパ男さん達の背後に現れたのは。
「よう、兄ちゃん。俺等の連れに何してやがるんでぇ」
「退けよ、痛い目にあいたくなければ、な」
元就が震える市を抱きしめて頭を撫でると、元就の匂いに気付いた市は顔を上げて元就にすり寄った。