第2章 砂漠の月71~150
素直に、目を瞑った月子に、先日取りに行った指輪を嵌めながら唇を重ねた。
流石に目立つ行為に。視線に苦笑いで。
月子は驚きに目を見開いて、左手に嵌められた指輪を見つめていた。
「あ、あの」
「ん?」
「これ、私っ、私っ」
「嫌だったか?」
「違うんですっ…嬉しくて」
ボロボロと大粒の涙を零す月子に晴久が慌ててハンカチを差し出して。
やべえ、今日ばかりはこの視線が耐えられん。
だからと言って逃げれず涙を拭っているとウェイターが何かを持って来て
「料理長からです」
ええと、祝いなのか?ケーキが運ばれて俺も動揺が隠せなかった。