第103章 伝説(でんせつ)
諏訪「はあっ
そこ気付けてんのになんでそう…
兎も角だ
あいつはそれで潰れるようなやわな奴じゃねえ
だからほっとけ
あいつは止めても勝手に動く
気に入らねえのもわかる
お前もお前でみんなにいいようにって頑張ったんだろ
なら言うな
そりゃ俺はそんな経験ねえから
わかるだなんて気安くは言えねえが…
生半可な覚悟でこの道歩いてねえってことは知ってる
命懸けの局面を何度も何度も乗り越えて、今度こそって命を張り続けてることもな
だから…お前がやめるってんなら、俺もやめるぞ
恵土「はあ!!?」がたんっ!!←席を立つ
諏訪「何驚いてんだよ
そんぐれえのことやってんだろ
恵土「やってないよ!
そもそもそんなことさせる為に頑張ってきたんじゃ
諏訪「そこだよ」箸で指す
恵土「そこ?」きょとん、眉顰め
諏訪「お前…見返り求めたことねえだろ
どんなに学力向上させても、鍛えても、大事にしてもよ
お前は笑って、死なないことがお返しな!って笑って言ってくれたろ
毎年毎年馬鹿騒ぎして、馬鹿みたいに笑って、楽しんでよ…
そういうのが心地よくて続けてきたんだ、ボーダー
ま、それだけじゃねえがな←頬杖をつき溜息を零し笑う
………だからよ…見切り付けろよ
恵土「え」愕然
諏訪「あいつはあいつの勝手にやる
それを背負おうとする必要はねえ
あいつが苦しもうがどうなろうが、お前のやるべきことじゃねえ
そこ弁えろ
線を越えるな
あいつの背負うべきものであって、お前のじゃねえ」
恵土「…………
人が死ぬ事態になってもか?
街が崩壊しても
諏訪「それでもだ
あいつが背負うべきことであって、俺達が背負うべきことじゃねえ
俺達にできるのは…少しでも死人を減らして、最悪の結果を無くすことだけだ
違うか?
切り分けができてねえから
苦しいんだ
そこ踏まえろ
あいつが勝手に動くのに
どんなに先回りしても無理だろ
防げる訳ねえしな」
恵土「…………」
諏訪「お前はそうしてきたろ
てめえのしたことにてめえでけつもたねえでどうする!ってよ
そんなだから好かれるってのに理解してねえし
恵土「いや、そんな好かれる気は
諏訪「ねえのは皆知ってる
『うん』
諏訪「だから気に入ってんだよ(にや)
別段どっちの肩を持つ気もねえけどよ…
俺は少なくとも…お前と今後も付き合っていきてえと思ってる」
