第74章 融和
始祖神『もうほっとき
言うても無駄
何をしても無駄、不利益しか齎さん』
ケイト「齎して欲しくないからやってるんじゃなくて
助けたいから
始祖神『もう無駄
手遅れ』
ケイト「…わかった、ごめん」項垂れる
なでなで
再び頭を撫でた
釣り竿が引いた為、促して釣りを再開することにした
フィン「『人のことを考える』――そこが一番の肝なんじゃないかな?
「考えていない」、というのは
「真剣に相手の身になって寄り添うことをなくした人」だ
「人のことを考えていない人」「自分の中の想いとしか向き合わない人」を、
『考えている人』のように扱うから、食い違い、つまり「歪み」が起こるんだ
されて嫌なことはするな、そう教わっただろう?
勝手で、勝手に扱うことは、誰であっても嫌だろう…?
人の意思を、感情を、思考を、何もかもを無視して、押し付けられることだから…それは誰であっても嫌じゃないか?
それも、無関係な街や人への破壊行為、更には全て人のせいにして罪を着せるのだから…
されたら嫌だろう?
そう、シンプルに考えればいい」
ケイト「うん…」
フィン「それが、「彼の譲れない軸」だ
正しいと信じ切る為に、それだけの為に、他をかえりみず、頑なに立場に立って考えず、繰り返し続けているんだ
どう在っても無理なんだ」
ケイト「わかってる
わかったから…;
ごめん…ごめん…‥ちょっとだけ……
もう…無理っ;」号泣、膝を抱え腕で両目を覆う
そんなものの為なんかに泣かなくてもいいのに…‥
まあ…
消される側に立てるというのもまた、優しさか…;
そんなに想いもしてくれない人を、どうしてこうも深く思い遣れるのか理解に苦しむ……はああっ(嘆息)
釣り自体は出来たんだが…
泣き崩れるケイトの背を撫で、寄り添う中
泣かせてやれとばかりに風が撫で
そんなに気に病むことじゃないという言葉を飲み込んだ
始祖神『何の為にやるかです
自分と人が混同している上で
人を、行動をコントロールしようとするのと
自分と人を分けた上で
人を、行動を最大限尊重し、
自分はお願いをする立場であると理解した上で、頭を下げたり礼儀を尽くすのと
やっている内容が仮に一緒だとしても、品質、中身に大きな差があります』
それから…共に要点のみを総まとめとして整理した