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Unlimited【ダンまち】

第74章 融和





ケイト「…」

肩を掴んだまま…説き伏せるように、僕は言い放った

あの時の恐怖が忘れられない…
また、身を投げ出してでも、守ろうとするのではないか

無関係なもの一切を、全く巻き込まない為にも…


いつ、急に、何で振り回されたかもわからないまま、有無も言わさず、
意思も、何も、全く関係無しに、押し付けて回られてきたからこそ…

どちらも守る為に、粉骨砕身し…
その為ならば自らのみを切り売りし、犠牲にするならば己一人のみになるようにまで……


そんなケイトだから…もう、癌に引きずり込まれて欲しくない……

ケイトのことを、想いを、何とも思わない
そんな癌の為に、命を懸けるなんて馬鹿げている…

命を危機に晒してまで、助ける価値があるとは…到底思えない…


ケイト「わかってるよ…

正しいと信じ切っている内は、何を言われたって響かないって…
生涯続ける気だから、受け付けないのもわかってる…


でも…‥」

フィン「…ああ――わかってる」

君の言わんとしていることは……


ほっとけないんだろう…

助けて欲しい時、寄り添って欲しい時、聞いて欲しい時、
そんな時…本当に本当に助けがどうしても必要な時…ただの一人も、いなかったから……


ひとりきりだったから…それと重ねてしまう

だが癌は
その『想い』さえも食い物にし、
自分「達」が助かる為だけの目的を果たす為に利用し、
いざ責任を追及されれば、助けようとしたケイトのせいにだってする

実際にした、ここでだってそうだ…そんな世界が本当に多い


『叱責(その人の為を思っての注意)』を「悪口」だと捻じ曲げ、不当に追い込んだと決め付けて…
それによって、自ら死期を早めて、消えていった……

何もかもを、人のせいにしてでも、自分を正当化するから



実際に染まらせて危機に追い込んだ癌は、沢山の染色された者達に庇われて、
その染色された者達は、癌によって庇われる

集団暴走の発端でありながら何時だって被害者ぶる


有無も言わさず巻き込まれた側、された側に立つこと等、一切ない…

そんな感情よりも、
自分と仲間の保身の為に、正しいと無理やり捻じ曲げ、自首もせず、反省には決して走らない



考えながら撫でた

寂しそうに…
次々明かされる情報に項垂れ、震える、ケイトの頭を…


その肩を抱き寄せたまま…


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