第74章 融和
そうだね――本当にその通りだ!!
ギリッ!
僅かな苛立ち、はらわたが煮えくり返る想いで、歯噛みした
勿論、隣を歩くケイトに気付かせないように――
僕達は今…王宮の食堂へ向けて、共に歩いていっている
そういった会話を脳内でしつつ、食堂についた
朝御飯を取る前…
料理が来るまでの間に、ケイトに教えてもらった
異世界で、魔界で、ベル・クラネルに何を言ったか――
結論は同じだ
始祖神「癌には何を言っても一緒!!
一々反応せんでいいよ
氷河の心を持ちなさい
自信を持って挑みなさい!!」
ケイト「あ、ありがとう^^;(汗苦笑)
あなた方がくれた教えに、期待に、
応えられるよう、頑張ります!」ぐっ!拳握
授かりものだから、貰った立場だから、と
敬虔に、謙虚に、一途に、そう在り続けるケイトを…
本当に、原初の神々は好きみたいだ
まあ、嫌う要素はないね――
あの悪い点を挙げていたのだって、彼を助ける為だけじゃない…
実父の暴力暴言、周囲から実父は善人だという認識の押し付けといった経験ありき…
だからこそ、
無関係な立場でありながら、いいように巻き込まれて振り回された『周りの気持ち』が痛い程わかる
だが彼もまた見捨てられない、見捨てたくないという願望
相反する二つが鬩ぎ合って苦しんでいた
だが彼が、自分の「罪と責任」を、やってもいない他の人へ擦り付けて処罰を負わせ、それごと正当化し、
堂々と自分の手で壊した街に居座り、警察もといギルドに顔を出して仕事を貰い、自首もしないで笑って日常を送り続けていられる
目撃者に、傷付けてしまった人に、会おうが会うまいが気にしないまま…
訴えないで『もらっている』、怒らないで『もらっている』、無罪にして『もらっている』
貰ったものを、当然という顔をして、その上で胡坐をかき食い物にするだけで、何もしない
そして責めれば途端に、周りは「被害を受けていない立場」でありながら言うんだ
「そういう人ではない」と必死に、悪いことを相手にするかのように怒り、悪人扱いをするだけ
そりゃ暴動にもなるし、怒りも冷めやらないし、焼き討ちでも闇討ちでも何でもしてでも殺そうとも思うだろう
せめてそれが無理ならば、「来てたった半年も経ってさえもいない彼」を追い出すべきだろう
どこかの誰かにやったように――