第74章 融和
リヴェリア「言い過ぎだぞ、フィン!」
フィン「事実だろう?
第一…神の精査とは、そんな生温いものか?
そんな簡単に打開できるのなら、何故存在全てを消される事態にまで直面する?
本当は君だってわかっているはずだ…
癌は、癌にしかなり得ない
癌として完成してしまったものに、癌以外として完成する道はあり得ない
よしんばあったとしても…少なくとも、ここじゃあない
今までの彼の言動が、そう証明してしまっている」
『………』
消される事態にまで直面したのだから、いい加減気付け
その意図は、はっきり言って皆が皆、言わずともわかっているようにも見えた
沢田綱吉という人格も、ベル・クラネルという人格も、存在自体が、全世界から全て抹消された…
事の深刻さ、大きさを鑑みれば結果はもうわかる
火を見るよりも明らかだ……
こんなこと言いたくはないが……元の木阿弥だろう――
ケイト「……オッタル…大丈夫?」
オッタル「あんな…クズに」ぎりっ!!
ケイト「あのー;落ち着いてもらえない?;」
オッタル「出来るか!!」
ケイト「ごめんなさい;」
土でがんじがらめに縛られ動けずにいるオッタルに対し
ケイトは謝った
だが、オッタルからすれば、
ベル・クラネルが消えない限りは安心など出来ないだろう…
『原初の魂』とは…
この世(現世)の浄化の為に、癌による不浄(闇)(癌化)に対抗する為に、遣わされた存在である
『原初の魂』という呼び名は…
『原初の神々』八柱が宿れる『そっくりさん』だから、に他ならない
沢田綱吉、ベル・クラネルという存在そのものが――闇(癌)そのもの
ベリアル「忘れるな―」
ケイト「ああ」
ベリアル「繰り返すな――」
ケイト「ああ――
わかってる」
つー←ケイトの目から涙が伝う
ぽとっ←床に落ちる
ケイト「でも…(ぎゅ、ぎりっ)←拳を握り締め歯噛みする
それでも…
誰かが死ぬなら、消えるなら…私一人にして欲しいよっ」咽び涙
フィン「困ったね」嘆息
そうこう言っている内に
ヘスティア・ファミリアとウラノスとフェルズは巻き戻し終え
そして間髪入れず、魔界へ送られた
結果だけ言おう…
一瞬で消えた
ヘスティア・ファミリアも、ウラノスもフェルズも
魔界という全てが――自壊した