第24章 いざ!出陣!【24】
和泉守「おい!お前、大丈夫か!」
兼さんの声にはっと我にかえり振り返ると兼さんは私に走り寄り目の前で止まると突然デコピンしてきた
『痛い!!』
額をおさえて兼さんを睨むと
和泉守「何をボケっとしてやがる!お前の本気見せるんだろーが!」
『はっ!そうだった!危うく放心ゾーンに入る所だったけど何とか持ちこたえたぞ!私、偉い!凄い!』
和泉守「俺のおかげだろーが!」
そんな兼さんの叫びは放置して浦島君と明石さんの前にしゃがんだ
『浦島君?聞こえる?』
浦島君の顔を覗き込みながら優しく声をかけてみると、浦島君は痛みで顔を歪ませながらも片目を開けて私を見てくれた
浦島「主さん、俺…俺…っ!」
同田貫「おいおい、話は後からにしねーか?その前に手入れだろ?いくぞ」
同田貫さんは私に浦島を手入れ部屋に連れて行くと言い担いで行った
その後ろ姿に、ありがとう!と叫ぶと同田貫さんは空いている手をヒラヒラと振った
それからまた明石さん向き直り声をかける
『明石さん?』
明石さんも痛みで顔を歪ませていたがそんな明石さんから思いもよらない言葉が発せられた
明石「主はん…すんまへん、そんな顔させるつもりなかったんですけど…」
私はそれを聞きはっ!と息をのみ目を見開いた
自分では笑顔で明石さんに声をかけたつもりでいたからだ
『っ!…あ…明石さん…』
和泉守「明石もそのままじゃ辛いだろ、手入れ部屋いくぞ」
今度は兼さんが明石さんを担いで行ってしまった
『兼さん!ありがとう!』
兼さんも片手をヒラヒラと振ってくれた
同田貫さんと兼さんの行動力には驚いたが、正直私の気持ち的にも助かったと思った。
そのおかげで気持ちに少し余裕が出来た気がした
『長曽祢さんと蜂須賀さんも手入れしないとね?歩ける?』
二人は立ち上がると大丈夫だと言った
『んじゃ二人も手入れ部屋行きでよろしく』
長曽祢「俺よりも、蛍丸と愛染の手入れ先にした方が良いんじゃないか?」
『長曽祢さんって本当にいちいち格好いいよね?でも蛍君と愛染君は私が手入れしたい!』
私は正直に言った
長曽祢「そうか?それなら二人の手入れは主に任せて俺は手入れ部屋を使わせて貰おうか」
そうして長曽祢さんは蜂須賀さんと手入れ部屋へ行ったのだった