第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「なんだかキャプテンが少し気の毒になってきたわ」
そんなユーリの様子にアマネはがっかりした表情で呟いた。
「本気で嫉妬させたいんなら、もっと本格的に暴露しないと」
そう言ったシズの表情は、それはそれは楽しそうだった。
シズの意図を読み取ったアマネは、それもそうねと1人で納得していた。
「といっても女性関係を暴露してもユーリはケロっとしてるじゃん?」
「馬鹿だなぁラミアとの関係話せばいいだろ」
「ラミア?身体の関係があったこと?」
「違う違う、彼女はローが珍しく信頼している相手だってことだよ」
ユーリが聞いている前で堂々と議論している二人。
ユーリは少しリアクションに困りながらモンブランを食していた。
「あぁー確かに。ってユーリ聞いてる?」
「聞いてます」
「ラミアの扱う商品はレア物がほとんどじゃね?医療の知識にも長けてるからそれは長い付き合いにもなるわ」
「……へぇ」
ユーリの表情が若干曇ったような気がした。
心なしか声も1オクターブ下がったかもしれない。
そんなユーリの様子に成功したと思ったのか、色々2人の関係を話し始めた。
なんでもハートの海賊団が作られる前からの付き合いで、定期的に取引を行っているらしい。
しかもユーリと会う前は身体の関係もそれなりにあったようだ。
更にユーリに振られた後の荒れていた時期にも、そういう付き合いがあったのも事実だ。
今は流石にないらしいが、過去にローが一緒にいて苦にならないと言っていた唯一の女性でもあるようで、信頼しているのが伺える。