第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
4人の前に現れたのは綺麗な女性だった。
彼女はローの前で仁王立ちすると、怒りを露わにしていた。
「あ、ラミアじゃん」
「やほー久しぶり」
ユーリがキョトンとしていると他の3人は面識があるようで、何やら会話をしていた。
暫く4人の様子を見ていたユーリだが、アマネが彼女の詳細を教えてくれた。
「彼女はキャプテンの古い友人?知り合い?よく分からないけどそんな感じよ」
アマネの言葉にユーリはなるほどと納得した。表情は相変わらずだがそれなりに親しさを伺える雰囲気だったので、本当に長い付き合いなのだろう。
それからローとラミアは暫く何か話し込んでいたが、ここじゃ聞かれたら不味い内容なのか一度席を外すことになった。
「わぁ、ここのモンブラン美味しいですね」
二人が立ち去るのを一瞬見ていたユーリだが、特に気にした様子はなかった。
「ねぇ、ユーリって嫉妬とかしないの?」
「…嫉妬?どうして?」
「仮にも恋人ほっといて他の女と一緒に行くんだから、少しは思うところないわけ?」
「…うーん?」
アマネの言葉にユーリは暫く考え込んだ。
そもそも最初からローの周りにはたくさんの女性がいる感じがしていたので、慣れてしまったのもある。
ローが人気があるのも十分分かるし、今更騒ぎ立てようとは思わないのだ。
しかも今回は用事があるから一緒に行くわけで、それを咎めるのは少し違う気がした。