第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「意外だわ。絶対断ると思ってたのに」
「どうせ早く部屋に戻りたいんでしょ。すいませんー注文いいですか?」
二人の言葉にローは睨みつけると、軽くため息を吐いた。
正直この2人は苦手なのであまり関わりたくないのだ。
「でもキャプテンとこうやって話すの珍しいよね?ユーリが来た後はそうでもないけど、来る前は近づき難い雰囲気だったし」
「だよねー。いつ切り刻まれてもおかしくないし」
「……それをおまえらが言うのか」
ユーリとローの酒が来ると4人で乾杯をした。
そしてユーリはアマネとシズの話に興味津々だった。
「ローって昔はどんな感じだったの?」
「んー?別に今とそんな変わらないけど…」
「あぁ、女遊びは激しかったな。ユーリが来てからまったくなくなったけど」
「確かにそうね、数年前からのびっくりするくらいの一途さに見てるこっちが痒くなるわ」
「といっても一時期修羅場がすごかったよな。ちょうどユーリに振られたあたりか?」
「あぁーあの頃は荒れてたわね。船まで連れ込んでくるのはどうかと思ったけど」
好き勝手に話す二人の言葉にローの額に青筋が浮かんだ。
「てめぇら今すぐ黙らねぇと殺すぞ」
何もユーリがいる前でする話でもないだろう。
彼女は気にしないかもしれないが、色々暴露されるのも困る。
「おぉ…」
ユーリはなんとも微妙な反応だった。
ここで嫉妬でもしてくれるものなら可愛いと思うのだが、あまり期待はできなさそうだ。