第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
二人は最上階に備え付けてあるバーに向かうと、結構混んでいた。
流石島一番のホテルなだけあって2人はどうしようか考えていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あら、ユーリじゃない」
「げっ、キャプテンだ」
声のしたほうに視線を向けると、アマネとシズが二人を見ていた。
ユーリは軽く挨拶をしてどうして2人はここにいるのか聞いた。
シズは恋人が遥か遠くの島にいるので、今日は一人で温泉に行くと言っていたからまだ分かる。
アマネは恋人と一緒に過ごさなくていいのだろうか?
「こいつ、よりにもよって今日喧嘩してるんだぜ?まじうけるわー」
「1人寂しく温泉に入ってた老婆に言われたくないわ」
なんとアマネは恋人と喧嘩して離れて行動していたらしい。
そしてなんの偶然か知らないが、シズと鉢合わせしたので仲良く飲んでいたとか。
「座るところないならここ空いてるから座れば?」
シズが提案するように、4人の席に座っている2人の隣は空いていた。
ユーリはチラリとローを見て判断を委ねているようだった。
ローとてこんな半女子会の席に座りたくはなかったが、今から外に出るのも面倒だった。
さっさと食事を済ませて部屋に戻る気だったローは、仕方なくその提案に乗ることにした。