第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「相性は……本来は合わない筈だけど不思議と意気投合してるようだね。まったく違う者同士違う場所で生きてきて、逆にそれが良かったのだろうね。といっても違うようで似ている、そんな一面もある。中々面白い組み合わせだ」
老婆の言葉にユーリは分かってるようで分かってないような微妙な表情で聞いていた。
因みにローもよく理解できなかった。
「将来は……今まで苦労した分大きな問題はない。まぁ、彼から恐ろしい程の力を感じるから大丈夫だろうね」
その力ってなんだよ。能力か?まさか独占欲とか嫉妬とか言わねぇだろうな。
ローは思わず眉間にシワを寄せた。
「といっても彼女からも大きな力を感じるからねぇ、物語はいつ変わるか分からない。気をつけるに越したことはないね」
結局最後はそんな不穏な言葉で終了した。
微妙に投げやりな感じもするが。
ローはなんなんだと思っていたが、ユーリは気にした様子はなくお礼を言ってお金を払っていた。
ローはユーリに何が楽しかったのか聞いてみたが、ただの好奇心でとくに深い意味はないと言っていた。
「何があっても私とローがいれば大丈夫だよ。例え自滅しても私が再生するから!」
冗談か本気か分からない彼女の言葉に、ローは思わず視線を逸らしてしまった。
そう笑顔で話す彼女を見ていると、何だかんだで占いを気にしているのは自分の方じゃないかと思ってしまったのだ。
いつからそんなキャラになったんだと自問自答してしまい、そっとため息を吐いた。
「さぁそろそろ暗くなるから行こう!」
そういって手を引いてくるユーリにローは気持ちを切り替えるとついて行った。
考えても仕方ないし、ユーリが大丈夫というならローも大丈夫だと思ったのだ。
そう思わせる彼女の笑顔の力は、本当に凄いと思った。