第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
そして暫く街の中を散策していると、またもやユーリが興味のあるものを見つけたようだ。
~占いの館 あなたの運命を導きます~
なんとも辛気臭い看板なのだが、ユーリがさっさと入ってしまったので後を追わざる得なかった。
「随分と対照的な二人だねぇ、何を占って欲しいんだい?」
入って早々怪しいばばぁにそんなことを言われた。
「対照的なんですか?」
ユーリは占い師の前のイスに座ると、ものすごく楽しそうだった。
そしてローはそんなユーリの後ろに立ち様子を見ていた。
「ヒッヒッヒ、黒と白。まさにそんな感じだねぇ」
こいつはまさか服装や髪色のことを言ってるんじゃねぇだろうな。
ローは思わず内心でそう突っ込んでしまった。
ローは黒いコートに黒髪でユーリは白のコートに白髪だから、そう考えても仕方ないだろう。
「言っておくが、格好のことじゃないよ。彼女は本当に真っ白で何も知らなすぎるという感じだね。そしてあんたは色々知り過ぎて腹黒い」
ローの考えを先読みしたように老婆は答えた。かなり失礼な言葉も聞こえたような気がするが。
「ふむふむ、他には何か見えますか?」
ユーリは完全に興味津々だった。
ローはさっさと終わって欲しかった。
「それは彼との相性、今後のことを占うってことかね?」
老婆の問いかけにユーリは頷いた。