第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
そしてそうこうしていると再び話題はクリスマスに戻ってくれた。
二人が恋人へのプレゼントを考えている中、ユーリも誕生日プレゼントを渡せなかったので何かを送ろうと考えていた。
女子力の高い二人にはきっと勝てないが、それなりに喜んでもらうものを送りたい。
だがまったく思いつかない。
「自分にリボン巻いて渡したら?絶対キャプテン喜びそう」
「……それは遠回しに私に死んで来いと?」
そんな悩んでいるユーリに妄想の世界で定番なことを2人は言ってきた。
さっきまで手加減がどうとか言ってたのにこの手のひら返し。絶対面白がっている。
「やーね冗談よ。そもそもリボンがどうよりその恰好をどうにかしないと」
アマネは何とも呆れた表情でユーリを見てきた。
今日もユーリはTシャツにズボンだ。唯一いつもと違うのは変な文字のTシャツではなく、変な絵柄のTシャツに変わってることぐらいだろうか。
「あぁ!そうだ!クリスマス当日は私たちの服貸してあげる。そして化粧等色々やってあげるから、偶には女の子らしい恰好しなさいよ。勿体ない」
「とんだ宝の持ち腐れだよな。面白そうだから私も手伝ってやるよ」
「え?それは申し訳ないからいいですよ」
ユーリのやんわりとした拒否の言葉も、二人には聞こえていないようだった。
あの服がいいこの髪形がいいと、さっそく色々議論し始めていた。
ユーリはまたスカートをはくことになるのかと、少しため息を吐いたのだった。