第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
誕生日事件が終わり二か月が過ぎた。
ユーリはハートの海賊団に所属する、2人の女クルーと会話を楽しんでいた。
彼女たちはローから話を聞かされて以降、ユーリのことをずっと心配していたらしい。
少し前に話しかけて貰ったのをきっかけに、度々3人で女子トークをするようになったのだ。
そして二人の名前はアマネとシズといい双子である。
「ねぇねぇもうすぐクリスマスじゃない?ユーリはどっかいくの?」
この明るい感じがアマネで
「あー怠い。どこか温泉でも浸かって休みたいわー」
こっちの疲れた感じがシズだ
「そういえばそんな時期ですね。まったく何も考えてなかった」
因みにアマネとシズはそれぞれ彼氏がおり、アマネは同じハートの海賊団の中に恋人がおり、シズは故郷に恋人を置いてきたらしい。
「そうだろうと思ったよ。うちのキャプテンも何も考えてなさそう。てかシズ、あんた何時までもそんな年寄りみたいなこと言ってるといい加減老けるわよ!?」
「キャプテンは何も考えてなさそうで意外に考えてるだろ。どうせユーリをどこか連れだす気満々だと思うぜ?そして私は早く老後を迎えたい」
「あらやだ、何時の間にそんな気の利いたキャラになったのかしら?」
「遅れてやってきた青春が、それはそれは楽しいんだろ」
「……ハハハ」
二人の会話にユーリは乾いた笑みしか出てこなかった。
話せば話すほど二人の毒舌さが身に染みて分かってくる。別に嫌ではないが。
恐らくハートの海賊団でローを除いて一番強いんじゃないだろうか。
更には戦闘能力も高いとくるもんだから、最早逆らおうとする人はいないだろう。