第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「ユーリって料理できるの?」
あの修羅場の後、破壊されたポーラータング号はユーリの能力によって復活した。
そしてその後は何事もなく航海をしていたのだが、ある日ベポが何を思ったのかユーリにそんなことを聞いてきた。
「え?うーん、可もなく不可もなく?」
ユーリは今日も誰が作ってくれた分からないが、出された食事を美味しく完食していた。
「なんだよその微妙な回答は。てか当たり前のように食ってるけどたまには自分も作れよ」
「別にいいけど、可もなく不可もない、そんな料理が出てくるよ?」
「どんな料理だよ!あー因みにキャプテンはパンは嫌いだから間違っても作るなよ」
「料理初心者にパンなんて高度なものを要求するな。間違えなくても爆発するぞ」
「要求してねぇよ!つか爆発っておまえはパンじゃなくて爆弾でも焼くのかよ!?しかも初心者って可じゃなくて最早不可じゃねーか!」
ペンギンは自分で作れと言っときながら不安になってきた。
今まで気にしてなかったが、この船に乗る貴重な女はユーリを合わせて3人だ。
他の二人は偶に作ってくれて普通に美味しいのだが、あまり乗り気じゃない。
男が作る料理も悪くないが、どうせなら女性の料理を毎日食べたいと思ってユーリに期待をしたのだ。
しかしその期待は綺麗に裏切られた。