第1章 前編 時の彼女と死の外科医
ローが風呂から戻ると明らかにユーリの様子がおかしいことに気づいた。
しかし問いただしたところで、どこか上の空でまともに返事が返ってこない。
そろそろ返事の期限が迫ってるので、どうせそのことだろう思い、少し様子を見ることにした。
ユーリはローが戻ってくると、咄嗟に紙をポーチの中に放り投げ、能力を解除した。
痛みが襲ってきたが表情に出さなかったので、ローに気づかれることはなかった。
ユーリの様子がおかしいのは直ぐに気づかれたが、深く追求されなかったので助かった。
ユーリはローが冷蔵庫から水を取り出しているのを、後ろから静かに見ていた。
上半身裸だった為、あまり色気を振りまかないで欲しいと思っていたが、ふとローの腰のところに違和感を感じた。