第1章 前編 時の彼女と死の外科医
ユーリは返事をどうしようかと迷っていた。
落ち着きなく部屋の中をウロウロするが告白した本人が近くにいるせいか、まったく集中できない。
するとローは何気に疲れたのだろうか、風呂に入ると言って一時その場から離れることになった。
本当は一緒に入るかと誘われたが、全力で断ってやった。
(…いい加減私も腹をくくらないとなぁ)
ユーリはローがいなくなるとベットに倒れこみ、この後起こることを予想した。
ここ数日で、ユーリはローに十分惹かれていたし、憧れから好きに変わっているのも気づいてた。
何時もは怖い表情を顔に刻んでいるため近づき難いが、根が優しいのは知っている。
たまに強引で自分勝手なところもあるが、それを理由に嫌いになることはなかった。
「はぁ、緊張する」
ユーリはローが帰ってきたら思いを伝えようと気合を入れていると、ふとあることを思い出した。
(って!そういえばローの心臓私持ったままじゃん!?くそー何時まで荷物持ちさせる気だ!絶対覚えてるくせに言わなかったな)
ユーリは慌てて起き上がると収納バックを取り出した。
このままローの心臓を預かり続けてるのは、プレッシャーが半端ないので早々に返すことにしたのだ。