第1章 前編 時の彼女と死の外科医
そして2人は仲睦まじく、というかユーリが一方的に引きづられる形で暫く歩いていると、テーパマークのような敷地を見つけた。
ここはリゾート地なので、こういった建物も設置してあるのだろう。
なかなか広大な敷地で、楽しそうな声や悲鳴などが響いていた。
ローはまったく興味がないので素通りしようとしたが、ユーリが一瞬足を止め見ていたことに気づいた。
顔に行きたいと書いてるのに言わないあたりが、ローがこういった娯楽に興味がないのが分かってるのだろう。
ローは暫し迷った。
ユーリが行きたいならついて行くが、如何せん経験がないので少し躊躇してしまう。
「ん?どうしたの?早く行こうよ」
ユーリは考え事しているローに首を傾げ、繋いでいる手を引きテーマパークとは反対の方向へ歩いて行こうとした。
「……………」
ローは悩むこと数十秒。
「…行きたいなら行くぞ」
「えっ?」
呆然とするユーリを再び引きづるように、二人でテーマパークへ向かったのだ。