第1章 前編 時の彼女と死の外科医
(いや、うん、無理だ。心臓が持たない!)
ユーリは仮に恋人として過ごす毎日を考えてみたが、ものの数秒で撃沈した。
「すみません、保留でお願いします」
必死に考えた結果、ユーリが出した答えはそれだった。
「おれを待たせるとはいい度胸じゃねェか」
しかしローはその返事が気に入らなかったようだ。
「じゃぁお断り「因みに断っても、おまえがおれのものだという状況は変わらねェ」
ユーリの言葉を遮るように発せらされ言葉。
なんていうジャイアン理論だそれ、と内心突っ込んだ。
というか断ったらどうなるのか、なんか怖くなってきた。
かといって恋人になっていいものか迷っていた。
「取り合えず半日だけでいいので時間ください」
なんとか考える時間が欲しいと訴えるユーリにローはため息を吐くと、半日だけ許した。
そして2人はもう一日この街に滞在することになったのだ。