第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「…えッ…あ…なに…これ」
ユーリは最早されるがままだったが、塗られた直後から身体の異変に気付いた。
ローは外科医だが薬にも長けていた。
扱える薬の種類も多くあり、その中には媚薬も含まれていた。
媚薬を作るに至った経緯は、過去に性欲処理の為女性を抱いたことが何度かあるが、その度に行われる前戯や会話、行為後のやり取りが面倒で仕方なかった。
だから手っ取り早く薬を使いさっさと吐き出すものを吐き出し、そのまま放置してきたのだ。
なんとも非道であるが、死の外科医と呼ばれるくらいなので今更どうでもよかった。
もちろんユーリ相手になるとそういった諸々は面倒だとは思わないのだが、如何せん今回の件の怒りが収まってないので思い知らせる必要があったのだ。
「はッ、あつ…い…やッ…あぁッ!」
「あの時おれがあの場にいなかったら、おまえがどうなっていたか分るよな?」
「ひッ…たすけッ……ごめ…んなさッ…い」
熱に犯され疼く秘部に、ユーリは身体を抱きしめるように手を回し横を向いて蹲った。
額から汗が流れ落ち呼吸を荒くするユーリは、渦巻く熱をどうにかしようと太腿を擦り合わせるが、どうにもならなかった。