第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「……それがおまえの答えか」
「いや、違います、すみません、もうお菓子食べません。後知らない人に気を付けます」
ユーリとて人から貰ったものを食べる気はあまりなかったが、ローが女性と話しているのを見てモヤモヤして仕方なかったので食べて紛らわそうとしたのだ。
まさかこんなことになると思わなかったのでユーリは激しく後悔した。主にお菓子を食べないと宣言したことに。
「…ッチ」
ローはユーリが思ってたより素直に状況を認め謝ってきたので、怒りが少し治まった。
しかしこのまま解放する気はなかったし、薬の解毒を作る気もなかった。
更に最近ユーリに手を出してない状況がローを欲求不満にさせていたので、この状況を利用させてもらうことにしたのだ。
本当は夜になればそれなりに雰囲気のいい場所で思いを伝えて、その後愛し合う予定だったが全て狂ってしまった。
ローの中でユーリから断られるという選択肢がないのは、例え断られたとしてもユーリを手に入れることには変わりないので関係ないのだ。
「手加減しねェからな。恨むなら自分の馬鹿な行動を恨むんだな」
ローは浅く呼吸を繰り返すユーリの唇を塞ぐと舌を潜り込ませ、逃げる舌を捕らえると荒々しく吸い上げた。