第1章 前編 時の彼女と死の外科医
※R-18です 甘々ではないので注意してください。
苦手な人はp133まで飛ばしてください
ローは宿泊する予定だったホテルまで能力を使って移動すると、チェックインを済ませ部屋へ向かった。
移動間ユーリは言葉を発することなくどこか苦しそうな表情をしており、ローは部屋に入るや否やユーリをベットに放り投た。
「さて、説明してもらおうか」
ローはユーリに覆いかぶさると、顎を掴みぼやけている視線を無理やり合わせた。
わざわざ聞かなくても、ユーリの様子から媚薬的なものを盛られたのはすぐに分かった。
最初は毒系かと思って少し焦ったが、上気した頬に潤んだ瞳を見れば違うと分かり、安心するのもつかの間激しい怒りがローを支配していった。
ローがユーリに説明を求めたのは、なぜそうも無防備に相手を疑わないのかと言うことだった。
「…ぅぅ~、もうだめだ死にたい」
そしてここにきて漸く言葉を発したユーリ。
ユーリも何となく自分の置かれている状況を理解していた。小説ならこんな展開は好きだがその当人が自分になると状況はまた違う。
ユーリは正直逃げだしたかったが、能力を使えば余計に怒りを買うことは流石に学習したので泣く泣くこの場に留まった。