第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「よし!おまえら、出向するぞー!!」
次の日ルフィ達は用意された船に乗り込み、ゾウへ向かうことになった。
しかし船の出向メンバーには、ローとユーリの姿が見えなかった。
遡ること1時間前。
ローはユーリの用事に付き合うため、一度ルフィ達と離れることにした。
ルフィは事情を話せばすぐ承諾してくれたので特に揉めることもなかった。
用事が終ればルフィ達の後を追うので、特に問題はなかったのだろう。
もちろんそんな船長2人の話をユーリが知るはずもないので、ルフィ達と一緒に船に乗ろうとしないローを不思議に思っていた。
そして気づけば船がローを置いて出向してしまったので、慌てて大丈夫なのかと聞いたところ上記の話を聞いた。
ユーリはポカンと暫く状況が呑み込めないようであったが、別に用意してもらった船に引きづられるように連れていかれた。
「そもそもこの荒れ果てたドレスローザで、買い物できると思ってたのか?」
さも当然のように言ってくるローに、ユーリは違うそうじゃないと突っ込んだ。
原作と進んでいく過程は大きく変わったが、結末は一緒なので問題はないと思っていたのに、ここでまさか原作ではありえない状況が起きてしまった。
手慣れた様子で船の出向準備を進めていくローにユーリは混乱を極めていた。
因みに船はサニー号程大きくはないが、2人で乗るには十分すぎる広さであった。
よくこんな良い船を貰ったなと少し関心するくらいだ。
しかもリク王から感謝の気持ちとして、幾つかの金品を貰った。
量自体は少ないが、換金すれば暫く遊んで暮らせるほどの額になるとロビンからこっそり教えてもらった。
ユーリは無一文だったので申し訳ないと思いつつ、ありがたく頂くことにした。