《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第23章 カラ松END〜洋館の主人とわたし〜(※)
「…………」
黙っていると、そろそろと手が伸びてきて、私の頭を撫でた。
「鍵が開いていたぞ? いいってことだろう? まさか閉め忘れたなんて言わないよな?」
「…………」
「なぁ、本当に寝たのか……?」
少し淋しそうなカラ松さんの声。
散々迷って、私は鍵を閉めないという選択をした。
気持ちがはっきりしないのに、カラ松さんに抱かれようと思ったのは、それで何かが変わるかもと思ったからだ。
でも、いざ、カラ松さんが部屋にやってきたら、情けないことにやっぱり緊張する。
起きてるよ、のひとことを言う勇気がない。
すっかりタイミングを失った私は、とりあえず寝ているふりを続けた。
「そうか……ゆりちゃんは寝たのか……」
カラ松さんがベッドから離れる気配。
もしかしたら、このまま、カラ松さんは引き上げてしまうかもしれない。
起きるなら今だ。
さあ、早く。
考えとは裏腹に体が動かない。
どうしようか迷っていると、突然、掛け布団がめくられた。
カラ松さんがベッドの中に入ってくる。
「っ!?」
まさかの行動。
きゅっと目を瞑り、身を固くする。
カラ松さんは、掛布団の中に頭からすっぽりと潜り込んだ。
薄目を開けてみる。
ゴソゴソと布団が動いている。
え? 何? 中で何してるの……?
ふいに布団の中で腕を掴まれ、胸に温かいものが押し付けられた。
「っ!?」
それがカラ松さんの顔だと分かるのに、時間はかからなかった。