第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
姫凪side
後回しにした事で
ドンドン重く固まる
隠した事実。
吐き出そうにも
吐き出せないまま
飲み込んでばかり。
やっと零れた欠片は
アナタを傷付けた
謝る事しか出来ない
甘え過ぎた身勝手な私に
アナタは
"悪くない"と声を落とす
悪くないわけないじゃない。
アナタが悪いわけないじゃない。
だからそんな顔しないで
幸せになれなんて
願わないで
私は幸せじゃなくていい
だから、アナタだけはせめて
私を憎んで嫌って
前を向いて
幸せを掴んで欲しい、のに…
それもきっと
私の身勝手な願い。
告げられるサヨナラを
受け入れる覚悟はできてた
足掻く事なく
受け入れる覚悟をしてた
薄情なオンナだと
アナタが私に
呆れてしまうように
泣くまいと思っていた、のに
震えも涙も止まらず
離れていく温もりが
恋しくて堪らないなんて
情けない
情けないくらい
アナタが好きで好きで…
繰り返した"ゴメンナサイ"が
納得したはずのサヨナラが
私に後悔だけを刻んで行く。