第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
固まる私を見て
クスリと唇の端を上げて
結んだリボンの端に
噛み付いて
クィッと解いて見せた
鋭くも色っぽい目つきと
手付きで
学ランの首元を緩めると
首筋に赤い痕がチラリと見えた
アレって…
『だ、だめーーー!』
キスマーク!?
一気に現実に引き戻された意識
突き飛ばした
影山くんの身体
『イキナリ、そういう事されても
困る!!パニックになるから!』
もし、あの子と
まだ付き合ってるとしたら
私とこんな事しちゃイケナイし
もし、誰とも付き合っていないとしても
『…止めて…お願い…』
私とこんな事するの
オカシイよ、絶対。
誰とでも出来るの?
誰とでもしてるの?
私だから、じゃないなら
『…ゴメン…』
浮かれてた気持ちも
ただただ悲しすぎるだけ……。
「…すまん。
どうかしてた
チャント送るって約束したのに
嫌な想いさせた」
嫌な想い?
違う、そうじゃない
嫌なわけじゃなくて
『え、あの…』
どう説明すれば良いんだろう。