第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
良い雰囲気なんて
甘過ぎた夢だ
この家に足を踏み入れたのを
全力で後悔してる気しかしない
なんとか巻き返そうと
離れようとした身体が
「大丈夫だ」
冷たい手で引き止められた
『え?』
「こうしてれば治る」
コツンとぶつかったオデコ
『え、え、えぇ!?』
治るわけないじゃん!
いや、治ったとしても…
この距離は
私が死んじゃう!!
私の熱が移ったのか
お互いのオデコが
熱く赤くなって行く
目が真っ直ぐ見れない
ねぇ?影山くん
「そういう顔されっと
色々やべぇって知ってっか?」
そんな事されると
私だってヤバいんだよ?
綺麗な指で
跳ねあげられた顎
見つめてくる
黒くて切れ長の目に
吸い込まれそうなる
「それともヤバイ事されてぇから
そんな顔してんのか?」
そうだよ?って言ったら
アナタはどんな反応するかな?
今にも口から溢れそうな想い
それを感じ取ったかのように
影山くんの身体は
私に近くなっていく