第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
松川からの言葉に
咄嗟に溢れる反論
別に常に徹に不満があったとかじゃなくて
単純に最初はサクラちゃんと
コソコソしてた事に
ヤキモチ妬いちゃっただけで…
「いーや、嘘だね。
ヘラヘラしてっし
姫凪ちゃんと付き合う前は
そりゃまぁアチコチで腰振ってた猿だし
その上、元カノにまで盛るとか
ありえないでしょ
ありえないよねぇ?
愛想つかして正解じゃね?
あんなヘラヘラした
不誠実なヤツ
俺らは男だから
実害ないけど
女だったら
絶対及川はイヤ」
そこまで言われる程
徹は酷い人じゃないもん!
さすがにムッとして
松川を止めようと
上げた顔が
「別れなよ、姫凪ちゃん
俺にしとけば?
及川より優しいし
浮気はしないし
(気持ちよくしてあげる…よ?)」
長い指で固定され
『え?え??!』
「シーッ…花巻に気付かれたら
大変じゃん」
グンッと距離が近くなった。