第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
二人を見上げて
服を引っ張り
『…えっと、ほら
私も色々あって立ち話も
シンドイってゆーか…』
上がってくれとアピるけど
「「え~…」」
頑なに上がろうとしない二人
何度目かの催促で諦めて
玄関に飲み物でも
運ぼうと思ってた足が
「姫凪ちゃんが
洗いざらい喋ってくれるなら
上がろっかな~…」
松川のゆるい声で止められる
『え?』
「喋る?喋るよね?」
『え、あぁ…うん…』
…あ、れ?
「約束したよ、姫凪ちゃん
及川と何があったか
なんで菅原くんと居たかも
全部ぶっちゃけてね?」
なんだと!!
ハメられた!!
いや、孝ちゃんとの事は
隠すような話じゃないけど
徹の事は…
色々あり過ぎて
どこから話せば良いのか
どこまで話せば良いのか
分かんないよ…
「…ありゃりゃ
こりゃ岩泉が思う以上に
拗れてんね
ヨシヨシ…全部俺らが
聞いて慰めてあげるから」
「今回だけ
出血大サービスよ~?
本当なら身体の一回や二回じゃ
済まねぇんだから」