第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
『パッ…!!
アホちゃう?!知らんくせに!
そんな脅しに私が引っかかるわけ…』
「うすいピンクで
可愛いレースついとって…」
"ぎゃー!"と俺の声を掻き消して
窓から顔を引っ込める姫凪
バタバタと階段駆け下りる音が
俺の耳に伝わってくる
泣かしたん俺で
今怒ってる原因も俺で
希望はドンドン
小さなってるかもやのに
ニヤケ止まらへん
なんでかって?
だってほんの数日
いや、数十時間前まで
お前の頭ン中は
治でイッパイで
俺の事なんか
端っこのそのまた端っこやったのに
『侑!ええ加減に…』
俺でイッパイなんやろ?
泣かせたいわけやない
そうやないけど
「…捕まえた。
また、泣いとったんか?
泣き虫姫凪…」
アカンわ。
ヤッパリ嬉しいわ。