第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
吐き出したくて
でも、誰にも言われへんくて
そんな時、ふと頭を過る
明るい笑顔に
[今日の放課後時間あるか?
あるならチョット話さへん?]
指は動いてしまった
送信したメッセージは
一瞬で既読が付いて
可愛いスタンプが返って来る
別に疚しい事やない。
ただチョット
弱音吐くだけ…やもん。
「侑?ホンマどないしてん?」
「治…心配す…」
「食わへんねやったら
ちょうだいや
なんか腹減りまくりやねん」
「心配せぇや!クソボケ!!
俺かて腹減っとんねん!
絶対やらんわ!」
広げた弁当にガツガツ食い付くと
「なんや、元気やん。
紛らわしいねんアホ
いつも通りにしとけや」
ホッとした様に隠し持ってた
パンの袋を開けて頬張る治