第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
サクラを大切にする治を見て
さっき思い出した
ナナとの記憶の中の俺が
死ぬほどダメ男で
深く吐いた溜息
「なんやねん?
朝の元気どこ行ってん?」
ポツリと呟く治に
姫凪と北さんを思い出し
更に深くなる溜息
「ホンマなんなん?
死ぬほどウザいねんけど…」
呆れた顔の治に
「…なぁ?北さんって
エロいと思うか?」
思わず漏れた言葉を皮切りに
「はぁ!?イキナリなんねやねん!
お前そんなん話してんの聞かれたら
闇に葬られんで!」
「…二人きりになったら
狼になるやろか…
可愛いもんなー…アイツ…
”教えて?”とか言われたら
手取り足取りナニ取り教えたなるやん
そのまま娶られたら
どないしょ…」
北さんと姫凪への不安が止まらず
流れ出てしまう