第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
ホンマに逢いたいヤツには
しつこいくらい約束取り付ける
そやから…姫凪には…
って!
ポシャった約束に
いつまで未練タラタラやねん!
「侑!元気出しや!
またね!」
ナナの声にハッとして
「お、おん!またな!」
咄嗟に出た”また”に
溜息が出る
しゃあなしに教室に戻ると
治が一人で飯食ってた
「サクラは?」
「友達に呼ばれて
そっちに行った
サクラが行ってもうたら
お前と食うか一人で食うかやろ
姫凪と二人で食うのは
サクラ嫌がるやろし…」
「相変わらず彼女には
優しいねんなー
せやのに俺を待っとく
選択肢は無かったんかい!
薄情モンが!」