第3章 2 暖かな黒の中で
魔力を抜くには魔道具を使うか、またはこうして性器に触れ、快楽と共に蜜として溢れさせる。
そして完全に天使の毒を抜くには、魔力を抜くのと同時に他者の強い魔力をいれる必要がある。天使の力と真逆の性質を持つ為、中和させることが出来るのだ。
「ぁっ、んぅ、っ!!」
「ほら、入りましたよ。よく味わって。」
体内に取り入れられた魔力の塊は、ゆっくりと溶け出し吸収される。だがその時、強い快楽をもたらすことが多い。
「ぁあああっ!やっ、だめ、イク、っイク…イっちゃ、!!」
ルシスの指が彼女の柔らかな割れ目の中に入り込み、淫らに粘着質な音を立てながら攻め立てる。
「良いですよ。我慢せずに、ほら…」
「っぁ、ふ…ぁあああっ!」
彼女がプシャ、と潮を噴くと濃い魔力が一気に部屋に広がった。
あぁ…、クラクラする。
目の前の椅子で、なにも出来ずに、けれど目を離すことすらも出来ずにいる私。
達してからも、まだルシスの魔力が残っているのか細い身体を痙攣させながら迫り来る快楽に耐えている。
「ほら、まだイけるでしょう?」
「ゃっあ…ぁあっ、アっ、、ひ、んんぅっ、!、!」
声を押し殺して連続の絶頂を迎えさせられる彼女は、あまりにも淫らでいやらしく、そして美しかった。
私の熱はもうずっと前からはち切れんばかりに膨張して、みっともなくその質量を主張している。
これ以上は、堪えられない。
ぐったりと力が抜けた彼女の身体を支えながら、口付けをするルシスへの醜い嫉妬が渦巻いて、気がおかしくなりそうだった。
私はそんな二人を置いて、黙って席を立つと静かに部屋から出た。
扉を背に、背後から聞こえる甘い声に息が詰まりそうになりながらもあまりにも情けない己の姿に笑えてくる。
私は、こんなにも情けない男だったか。
深いため息をつきながら、私は部屋を後にした。
瀕死のジェイドが、医務室で寝ている筈だ。まだギリギリその命を保っているが、もしかしたら難しいかもしれない。
長年連れ添った従者が命の危機にさらされているのに、最近囲った女性の事で頭が一杯とは、なんという主人だ。
これはジェイドの目が覚めたらこっぴどく叱られるな、と乾いた笑いを浮かべつつ医務室へ向かった。