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私を愛したモノなど

第3章 2 暖かな黒の中で




「ぁ、…だめ、…」

甘い甘い、香りが立ち込める室内。

「、ぃやぁ…っあ、ああ」

薄いガウンを羽織らされた彼女は、昨日まで綺麗な栗色の髪をしていたのに、今は白く、ひたすらに白く部屋の明かりをうけてキラキラと輝いていた。

血が滴っていた手足は今は完全にその傷跡すらも残っていない。
しっとりとした肌は白く透き通っているようで、でもほんのりと上気した胸元から薄いピンク色に色付いている。

「ぁっ、ん、ぃやぁ…」

ふくよかな胸の丸みの先、ツンと尖ったピンク色のそこから、魔力の多く含んだ蜜が滴りアンリの細い体をなぞっていった。

「…おや、こんなに溢れさせてもったいない。」

今、彼女に触れているのは、私ではない。

柔らかな胸を、溢れる蜜を舐め、しとどに濡れる割れ目をなぞる指先は私のものではないのだ。

「ほら、その調子ですよ。出せるだけ出してしまいなさい。でないとずっとこのままですよ。」

「、いやぁ…、」

街で彼女が天使に襲われたと知ったときには、もう天使による結界が張られていて、私にはどうすることもできなかった。
そこで話を聞きつけたルシスがすぐに救助に駆け付けたが、彼女はすでにかなりの毒を飲まされていた。
意識は朦朧とし、震える体が痛々しかった。

早く天使の毒を吐かせなければならないが、普通の人間と違って魔道具によって毒を吐かせることが出来なかった。天女の体に、魔道具の魔力が負けてしまうのだ。
魔道具が使えないのならば、直接その体から魔力を抜くしかない。

昨夜見た発作も似た症状だった。

虚ろな表情に、頬は火照り、何よりも甘い魔力の香りが彼女から絶え間なく発せられている。
ボロボロの彼女を抱えて戻ったルシスが、私に見せることもなく自分のローブで彼女を完全に隠し屋敷に戻ったのは正解だった。

怪我こそすぐに治療出来たが、怯える彼女が何故かルシスの服を掴んで離さなかった為、こうして発作を抑える役目は私ではなくルシスになった。

ルシスは自分の魔力を小さな飴玉サイズに凝縮させ、ゆっくりと彼女の割れ目に当てる。

「っ、だめっ…!それだめなのっ!」

「こうしないと天使の毒が残ったままになりますよ?一度発作が収まっても、またすぐこうして甘い蜜をあふれさせる体がいいのですか?」
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