第5章 purple
「ばかだよねえ」と笑う亮介さん。
「ちゃんの気持ちも
確認しないでさ
離婚しちゃったよ。
自分でも気持ち悪いけど」
「…本気だったの?さんのこと」
「…いや、どうかな。わかんなーい」
「なんすか、そのぶりっ子は。」
「あ、松本くんもちゃんと
同じようなこと言うんだね」
「…さんも?」
「うん、よく叱られた。
俺が女の子と遊ぶたんびに
ちゃんは叱ってくんの。」
あ、別にMじゃないよ?
とふざけるように言った後
真面目な顔して
「ただ、構ってくれるのが嬉しくて」
と子供っぽいことを言った。
遊ばれた女の子達はどうなんの。
「最低」
俺が冷たく言い放つと
「うん、そうなんだよね」
と悲しそうに笑う亮介さん。
「自分の気持ちに気づいたから
自分が本気になってるってわかったから
だから彼女から離れた」
なんだよ、それ
「ね?カッコ悪い大人。
結局忘れられなくて
勝手に離婚して、いつも身勝手で」
亮介さんは俺に何が言いたいんだろう。
「…だからって
さんは渡さないよ」
亮介さんが少し目を開く。
「…意外」
「なんすか?」
「いや、松本くん今
弱ってるんじゃないかって
思ってたから」
「…ズリいな、知っててわざと
そういうこと言うんすか?」
「ごめんごめん
…ただ、確認したくて」
「確認?」
「俺みたいな、ダメなヤツじゃないか
ちゃんがちゃんと幸せか
…なんて俺が言う資格ないけど」