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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




あと1週間でやってくる年の瀬を
綾ちゃんと過ごせ…という
及川の最高のアシストを聞いた瞬間から、
もう、頭の中は、そのことでいっぱいで。

『母さん、』

『ん?』

『今年の正月なんだけど、』

『あ、もしかしてお節?気になるの?
ふふーん、今年は奮発して白養軒の
和洋組み合わせのを頼んだわよ!』

…母さんは母さんなりに準備してたのか。
綾ちゃんが
"息子が自分じゃなく友達と会う。"と
落ち込んでいたのを思い出して
一瞬、俺も胸が痛む。

でも、そこはほら、
子供には子供の世界がある、ってことで。

『ごめん、わりーんだけどさ、
バレー部の奴らと、及川んちで年越ししよう、
って話になってさ。ほら、卒業したら、
みんな、バラバラになるじゃん。
受験前に、最後の息抜き?
てか、及川、自分が進路決まってっから、
遊ぶヤツいなくて退屈?みたいな。
ほんと、自己チューだけど、まぁ、
それが及川らしいっていうか…』

つい、喋りすぎてしまう。
…嘘つくのって、大変だ。
でも、綾ちゃんへのサプライズ、
まずは親を攻略しておかないと。

『あら、そう?そうかー、及川君はもう、
東京行きが決まってるんだったわね。
一静も、第一志望、頑張りなさいよー。』

『わかってるって。
ちゃんとみんなで初詣も行くし、
年明けたら、追い込みかけるから。』

『うん、いってらっしゃい。みんなによろしく。
あ、及川さんちに
何か差し入れ準備しておきましょ。』

…いやいやいや(焦)

『そんな大げさにしなくていーよ。
フツーにコンビニであれこれ買うし。』

綾ちゃんと二人でこじんまり、
蕎麦でも茹でて食うからさ…

『年の瀬にお世話になるのにコンビニでいいの?
…まぁ、高校生ってそんなもんなのかもね。』

『そうそう。家にいなくてごめん。』

『いいわよ。
私も綾をうちに呼んで女二人でまったり過ごそ!』

え?
え?!

『ええっ?!』

『なに?あ、お節の心配?大丈夫よ、
一静の好きなものはちゃんととりわけておく。』

いや、お節じゃなくて!

『えと、いや、その…』

『あ、お節じゃなくてお年玉?
そうよねぇ、
元日にいないならあげなくても〜、って
言いたいところだけど(笑)
特別に、2日までならあげるわよ!』


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