• テキストサイズ

~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




"そこから先"…っていうのは、
"そういうこと"のこと、だよな?

『ねぇ、いっちゃん、』

真剣なまなざしで、
俺の名前を呼んで。

『いっちゃんが次の恋を見つけるまで、
寂しい私の相手、してくれる?』

普通の恋では、ない。
人に言える恋でも、ない。
…それどころか、これは、
恋とさえ言わないのかもしれないけど。

『…綾ちゃんが彼氏見つけるまで、
俺、ここに遊びに来てもいい?』

『もう、私に彼氏が出来る確率なんて
限りなく0に近いと思うけど。』

『…じゃ、俺、ずっとそばにいられる。』

ふふっ。
綾ちゃんは、静かに笑った。

『…人の気持ちは、変わるからね。
今、この瞬間だけでも、
そばにいてくれたら嬉しい。』

ここにいていい、って
綾ちゃんが言ってくれた。

『いる。いるから。俺、ここにいる。』

見えない未来や、
他人に言えない心苦しさを
全部押し退けてしまうほどの
嬉しさと、興奮が、

心の中から溢れる。

綾ちゃんの両手が
俺の背中にまわって、
ぎゅっと力が入った。

頬を押しつけられた、俺の胸。

やべぇ、
すげぇドキドキしてんの、
ばれたら、かっこわりぃ…

なんか言わなきゃと思うのに、
喉の奥がかゆくて、言葉が出ない。

なんかもう、頭に血が上って
鼻息、荒くなってきた気がするし、
それこそ心臓、口から飛び出しそうだし、
もう、股間、ギンギン勃ってっし、

どーしよ。
今、押し倒したら、
即イキしてしまいそうな気がする…

どうしていいかわかんなくて、
とにかくぎゅっと抱き締め続けた。

『ねぇ、いっちゃん、』

綾ちゃんの声が、聞こえる。

『心臓、ドキドキいってる。』

『…う、』

しょーがねーじゃん、
そりゃ、ドキドキするだろ。
…って思うけど、言葉にならなくて。

そしたら、綾ちゃんが。

『あのね、私の心臓も、
すごく、ドキドキいってるの。』

俺の手を、そっと握って。

『私のドキドキ…触ってみる?』


触る、って、
胸を、だよね?

それって、
今から俺たち、
セックスする、ってことだよね?

今から俺たち、
愛し合っていいんだよね?

この前のセックスと違って、
今日は、
心から感じあっていいんだよね?


/ 733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp