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イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第136章 あなたにもう一度後日談(2)前編




仲良く手と手を繋ぎ、女中さん達に見送られながら四人揃って歩き始める。真ん中に子供達を挟み、久々のお出掛けに竹千代も時姫もキラキラの笑顔を私達に向け、忙しく色んな話をした。

昨夜まで壊れていた時間がやっと動き出し、私も思わずはしゃぎなから沢山笑い、今まで見れなかった分……いっぱいいっぱい穴が空いてしまうぐらい、子供達を見る。


「竹千代も、もう五歳だね!時姫も春には3歳になるし!本当に大きくなったね!」


私がそう言うと二人は頷き、目的地の鳥居が見えると私達の手を離して駆け出す。


「でも、昨日の今日で神社なんか来て大丈夫?辛くない?」


「……でも、お母さんの事お祈りしたいし、何よりこうして家族の側に居れる事。ちゃんと感謝したいから」


竹千代の成長の祈願も。
そう答えると、なら幸せな姿見せつけないと、と言って家康は私の手を取り歩き始めた。


「あっ!父上ずるい!!母上を独り占めしておる!」

「ずるくない。お前が手を離したんだろ?俺は絶対離さないから」

「ふふっ……なら、帰りは竹千代に独り占めして貰おうかな?」

「……駄目、帰りは両手に花がいいから」

「父上〜〜!!」


私は二人のやり取りにクスクス笑いながら、幸せを噛みしめ鳥居を潜り……四人で鈴を鳴らした後、お賽銭を入れ礼をして手を叩き合わせる。そして目を瞑った。





お母さんに素敵な生が授かりますように。ずっと家族と一緒にいられますように。竹千代の成長にご加護がありますように。時姫もいつか私のように素敵な人に巡り会えますように。


辛さ、苦しみ、その先にある幸せ。
悲しみ、不安、その先にあった強さ……絆に私は感謝します。




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