第135章 あなたにもう一度後日談(1)
俺達は湯浴みに向かう。
「一緒に入らないの?」
「今日はだめっ!!」
頑なに断られ理由を聞けば、昨夜の自分を思い出すと恥ずかしくて無理だと言われ……俺は半ば諦めながら文句だけは一丁前に返す。
「………それ、理由になってないけど」
「だ、だって!まだ気持ちが追いついてないから………駄目かな?」
…………。
その上目遣いは勘弁して欲しい。
何でこんなに可愛いのか、誰か教えて。
ひまりの湯浴みをしぶしぶ待ち、俺が部屋に戻る頃には……夢の中。褥の上で川の字になった三人の姿がそこにはあった。
(もう、寝てるし………)
少しぐらい話をしながら寄り添えるかと期待していたが……残念ながらそれもなくなり、俺は肩を下にストンと落とす。暫く寝顔を見つめ、子供達の隣で寝息を立てるひまりの額に口づけを落とし……心中で呟いた。
(ごめん)
決して口には出せない言葉。
俺も指切りする前に嘘ついたから、これでおあいこ。