• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第134章 あなたにもう一度〜エンディング〜




神が昇った丸い満月を見上げ、この僅かな時間が物凄く長い時間だったように思えて……目覚めてからの色んな事が、一気に押し寄せ、私は家康の胸に倒れ込むように、寄り掛かかる。




「……とんだ天邪鬼な神に好かれたな、お前」




幸が慰めるように私の肩に手を置いた瞬間……勢いよく滑り落ちた涙。


「幸村!何、ひまりさん泣かせて!」


「ちょ、ちょっと肩触っただけだぜ!わ、悪りぃ!泣かせるつもりは……」


私は家康の胸にしがみ付き首を横にブンブン振り、幸は何も悪くないと伝える。




「……ほら、ずっと一人で色んなもの我慢するから」




家康は私の気持ちをすぐ解ってくれて、少しでも落ち着くように抱き締めてくれる。ずっとこうして欲しかった……素直にそう口にした後、咳出すように泣き始めた私。久々に声を上げて泣き出す私に家康は何も言わずにただぎゅっと……静かに受け止めてくれた。



「今は、そっとしといてやろう」

「後は、家康の役目だ」

「これで明日は盛大なお祝いが出来ますね」

「早いとこ、仕込みでもするか」


安土組の皆んなの声が遠ざかっていく。


「俺らも邪魔しちゃ悪りぃから、帰ろうぜ!」

「そうだね。……あれ?信長様は?」

「真っ先に帰ったみたいだぜ、赤くなった目でも見られたく無かったんじゃねえか?」




私が泣き止み落ち着く頃。その頃には、寒空の下に皆んなの姿はなくなっていた。





/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp