第134章 あなたにもう一度〜エンディング〜
「……っ、いえや……す」
「……ここに居るから、大丈夫。好きなだけ甘えなよ。俺の前では、一人の女の子なんだから」
「……も、う……いい歳だよ、私?」
「……見た目は、出逢った時と全然変わってない」
「そ、れは……天女に戻る前兆で……私の中の時間が止められ…っ…てて」
もしかしたら、一気に歳を取るかもしれないよ?冗談じゃなくて真顔で私はそう言う。家康は一瞬だけ表情を柔らかくして、真剣な顔つきを浮かべた。
「今、もしひまりが皺々のおばあさんになっても俺はかまわない」
どんなひまりでも。
どんな姿のひまりでも。
それがひまりならずっと愛してるから。
「それが俺の分の約束」
私は身体を引っ付けたまま小指を立て、家康の前に差し出す。
「………指切りしてくれる?嘘ついたら針千本飲んでもらうから」
「ぷっ……ほら、やっぱりまだ女の子だし」
「また、神様に罰を与えられたらやだから……先に決めとくの」
「なら、ひまりは嘘ついてたから何の罰にしよう」
「あ、あの時はまだ指切りしてない!」
「……冗談。なら、あの約束ちゃんと守ってよね」
「ちゃんと守るからっ///」
家康は優しく微笑んだ後、私の差し出した小指に自分の小指を絡ませる。
「「指切りげんまん……」」
私達はいつまでも指を絡ませたまま、寒さなんか吹き飛ぶほど口付けを交わし……明日の昼間、家族四人で出掛ける約束も交わした。
「………家康。今夜は四人で寝たい」
「解ってる。……その代わり、明日のくりすますは俺に頂戴」
嘘つきサンタのひまりを。
「もう、絶対隠し事はなしだから」
これが一番の『真実』の『約束』
〜あなたにもう一度〜エンディング〜(完)